アーモンドは健康にいいっていうけど毎日食べても大丈夫なのかな?
ナッツによる高い健康効果は今や常識となっていますよね。
その中でもナッツの王様とも言えるアーモンドは特に豊富な栄養素が含まれています。
今回は、アーモンドを毎日食べることによって得られる健康効果について解説します。
どのくらいの量を食べればいいのかもしっかり解説しますよ
この記事を読むメリット
- アーモンドを毎日食べることで得られる健康効果について知ることができる
- アーモンドを1日に食べる際の適量を知ることができる
- 煎りたてのアーモンドの味について知ることができる
管理人のプロフィール
ナッツ&ドライフルーツ製造工場にて10年間品質管理業務に従事した経験あり
10年間で食したナッツとドライフルーツの数は10,000以上
最近はコンビニで買える色々なグミにハマり中!
それでは解説していきます
結論
- アーモンドには抗酸化作用を持つビタミンEやミネラルが豊富に含まれている
- アーモンドを毎日食べるなら無塩アーモンドを片手に乗るくらい(20粒程度)がおすすめ
- 品質の高いアーモンド製品を作るためには複数回の選別などの工程を行う必要がある
- 煎りたてのアーモンドは食感が柔らかいため、人によっては美味しくないと感じることも
アーモンドに含まれる栄養素と健康効果
アーモンドには女性にとって嬉しい栄養素がたくさん含まれています。
- ビタミンE.
- ビタミンB2、ナイアシン、葉酸
- ミネラル
- カルシウム
- マグネシウム
- 亜鉛
- 良質の脂質
- たんぱく質
豊富な栄養素の中でも特に特徴的なの以下の栄養素達です。
アーモンドにはビタミンEが豊富で抗酸化作用防止が可能
ビタミンEは、別名トコフェロールとも呼ばれる栄養素で最も特徴的なのは強い抗酸化作用を持つことです。
日々の生活によって生じる活性酸素から、わたし達の体を守り恐ろしい生活習慣病の予防にも大きく貢献してくれます。
活性酸素ってあまり言葉、あまり聞いたことがないなぁ
活性酸素は、呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部が、通常よりも活性化された状態になることを指します。
活性酸素が活発になると、体内のさまざまな成分に反応してしまい過剰になることで細胞の傷害を引き起こすリスクがあります。
アーモンドに含まれるビタミンEの総量は、そのまま食べることができる食品の中でも随一と言われているのです。
必須栄養素であるミネラルが豊富に含まれている
アーモンドに含まれるミネラルは以下の6種類です。どれも体を健康に保つ上で非常に重要な役割をもつものばかりですよ。
ミネラル含有量(アーモンド100gあたり)
カルシウム | 230mg |
マグネシウム | 310mg |
リン | 500mg |
鉄分 | 4.7mg |
亜鉛 | 4.0mg |
銅 | 1.34mg |
味付きアーモンドと無塩アーモンドはどちらが健康にいい?美味しいのは?
最近では無塩(味付けされていない)アーモンドが徐々に市民権を得てきていますが、やはりまだまだ味付けアーモンドの方が美味しいと思う人は多いでしょう。
でも、無塩アーモンドもしっかりと噛み締めることで甘味のあるアーモンド自体の美味しさを味わうことができますよ。
体に良いのはやっぱり無塩の方がいいのかな?
もちろん、からだによいのは無塩アーモンドですね
無塩アーモンドは1日にどれくらい食べればいい?1袋は食べ過ぎ?
アーモンドには天然の脂分が豊富に含まれているため、カロリーが高い食品です。
アーモンドには100gあたり、約600カロリーが含まれています。
そのため、1袋を1度に食べてしまうのは明らかに食べ過ぎですし太ってしまうでしょう。
アーモンドを毎日食べようとする場合は1回あたり約20粒程度を目安にすると良いでしょう。
アーモンドの粒の大きさによっても左右されるので、片手に乗るくらいと覚えておきましょう
アーモンドができるまでにはいくつもの検査をクリアする必要がある
私たちがいつも楽しんでいるアーモンドが原料から製品になるまでにはたくさんの工程が存在します。
ここでは、実際に管理人自身が体験したことのあるアーモンドの製造工程を解説したいと思います。
原料受け入れ
商社から買い付けた生のアーモンド原料が、ダンボールに入った状態で工場に入荷します。
検査担当は段ボールに破損が生じていないか、入荷するアーモンドの量に過不足が生じていないかどうかを確認します。
原料投入
アーモンドをローストするには巨大なロースター(焙煎機械)を使用します。
段ボールを開けて1ケースずつアーモンドを機械に投入していきます。
一度のロースト工程で、約250kgものアーモンドが出来上がるんですよ。
原料選別
農作物であるアーモンドにはどうしても収穫段階で異物が混入していることがあります。
木の枝などの夾雑物(きょうざつぶつ)や、小石といった自然由来のだけでなく虫食いが発生しているアーモンド粒なども全て取り除きます。
アーモンドを美味しいと感じるのは虫も同じなんです
ロースト
遠赤外線でアーモンドをじっくりと焙煎します。昔は油を使用してローストする「オイルロースト」製法が主流でしたが、現在は遠赤外線による「ドライロースト」製法が主流になっていますよ。
味付け(無塩アーモンドの場合、この工程は飛ばします)
ローストしたアーモンドに油と塩を投入して、味付けをします。先に油を入れることで塩がアーモンド表面にまんべんなく付着させることができますよ。
ここで使う油はエキストラバージンオリーブオイルなど、体に良いものが使用されることが多いですね。
選別(2回目)
ロースト後のアーモンドは、こんがりと色が変わるためさらに異物が見つけやすい状態になります。
1度の選別で全ての異物を除去するのは難しいため、製品化されるまでに何度も選別工程があるのが特徴になります。
アーモンドの粒の大きさが揃っている製品はしっかり選別されている
販売されているアーモンド製品によっては、アーモンドの粒の大きさがまちまちなものも存在します。
メーカーによって、選別基準は異なるものの粒の大きさがしっかりと統一されている製品は、かなりの精度で選別が行われていると思って良いでしょう。
冷却
ロースト直後のアーモンドはとても熱いです。
この段階のアーモンドを食べると食感が「ふにゃっ」としていてとても柔らかいことに驚くでしょう。
ロースト後のアーモンドは24時間を目安として冷却させることで、わたしたちがよく知る「カリッ」とした食感になるのです。
製品化
冷却が終了したアーモンドは、今度は別の製造機械に投入します。
投入されたアーモンドはコンピューターで自動的に計量され規定の製品量まで充填されてパッケージングされます。
金属探知機
食品において、金属は絶対に混入させてはいけない異物です。金属は人体に入ると体を内側から傷つけてしまう可能性が高いためです。
そのため、パッケージングした製品は金属探知機を通過させることで、金属異物が含まれていないことを確認します。
箱詰め⇨出荷
ここまでの全ての工程をクリアした製品だけがダンボールに入れられて出荷することが許可されます。
出荷された製品は、出荷センターや問屋さんを通じてコンビニやスーパーなどの小売店に届けられ陳列されます。
私たちがお店でアーモンドを購入するまでにはこんなにたくさんの工程があるんです!
まとめ
- アーモンドには抗酸化作用を持つビタミンEやミネラルが豊富に含まれている
- アーモンドを毎日食べるなら無塩アーモンドを片手に乗るくらい(20粒程度)がおすすめ
- 品質の高いアーモンド製品を作るためには複数回の選別などの工程を行う必要がある
- 煎りたてのアーモンドは食感が柔らかいため、人によっては美味しくないと感じることも
いかがだったでしょうか。
アーモンドは適量を食べれば美味しく栄養を摂取できるスーパーフードです。
よく噛んで食べることで満腹中枢を刺激して食べ過ぎを防ぐこともできるので、意識すると良いでしょう。
このブログでは今後もナッツについての知識を解説していきますね。