昔、星座カースト制度っていうものがあったっていうけどどんなものか知りたいわん
人はみな、生を受けたのちの努力や経験で成長していきます。
これは誰しもが平等に与えられた権利であり、決して生まれで身分が決められたりするようなことはあってはなりません。
そう、星座というたった一つの要素を除いては。
さて、みなさんは星座カースト制度をご存じでしょうか。
80年代に少年少女時代を過ごしたかつての子供達を、時に高揚させ・時には無為に失墜させた「星座カースト制度」。
この記事では、その星座カースト制度について詳しく解説します。
- この記事を読んでわかること
- 星座カースト制度の成り立ちについて知ることが出来る
- 自分の星座のカースト地位を知ることで優越感に浸れる(個人差があります)
- この記事を読むデメリット
- 自分の星座のカースト地位を知ってしまうことで劣等感にさいなまれる(個人差があります)
記事を読むデメリットなんて初めて書きましたが、仕方ありません。
それでは解説していきます。
80年代に存在した星座カースト制度について解説!
星座カースト制度とは
星座カースト制度とは、1980年代に週刊少年ジャンプで連載されていた聖闘士星矢に登場した、黄道12星座をモチーフとした黄金聖闘士を発祥としています。
12人の金ぴか鎧を身にまとった様々なタイプのキャラが主人公たちと時に敵対、時に協力することで物語を最高潮に導いた存在でした。
20代から30代前半の方にはブリーチの護廷十三番隊のようなものをイメージしてもらえればと思います。
さて、この12人存在する黄金聖闘士ですが、それぞれが
- 肉体派(不遇キャラ)
- ネタキャラ(のりP語を使う)
- 師匠キャラ(もちろん美形)
- 老人(若返ると美形になる)
など様々な属性を持った濃いキャラの集まりでした。
彼らの劇中での活躍度合い、強さを順位付けしたものがいわゆる星座カースト制度です。
なんだか面白そうだけど、何が問題だったの?
聖闘士星矢という作品内でいかに活躍したかどうか、というたった一つの要素で決まってしまう星座カースト制度ですが、その最も恐ろしい問題点は漫画だけでなく現実世界にも干渉し始めたことでした。
星座カースト制度発足前における男子小学生の星座事情
聖闘士星矢が始まる前の小学校男子における星座地位は上の通りです。
特筆すべき点は一つのみ。おとめ座男子の地位の低さ。
聖闘士星矢連載開始時、おとめ座生まれの男子はとても肩身が狭い思いをしていました。
とてもここでは表現出来ないような、小学生男子特有のストレートな罵倒。
「おまえ、乙女座だからおかまじゃん」
なぜ乙女座だとおかまになるのか、今思えばまったく理解できない理論ですが、当時のおとめ座生まれの男子はこのような理不尽な仕打ちを日々受け続けていました。
誰を恨めば良いかもわからず、ただおとめ座の星の元に生まれてしまった自らの宿命を呪う日々・・・。
ちなみに管理人は生粋のおとめ座男子です!
しかし、聖闘士星矢の連載が進み黄金聖闘士が登場するや否や立場は一変していきます。
星座カースト制度発足後における男子小学生の星座事情(星座下剋上時代)
黄金聖闘士登場後、各星座のランキングに大きな変動が見られました。
なかでも、「ふたご座」「おとめ座」「蟹座」の動きが大きいですね。
何故、このような動きがあったのか簡単に説明します。
ふたご座人気が急上昇
ふたごという設定を生かして、黄金聖闘士編のラスボスに抜擢。ミステリアスな雰囲気も相まって人気が急上昇。
ごっこ遊びで必殺技「ギャラクシアン・エクスプロージョン!」と叫んだふたご座の男子は多いはず。
蟹座の失墜、長い暗黒時代の始まり
蟹座失墜の一番の原因はキャラ人気の低さによるものでした。
正しい心を持つものが着用を許されるという黄金聖衣(ごーるどくろすと読む)に途中で見限られてしまう程の性悪キャラでした。
何故か、当時流行していたアイドル酒井法子さんが使用していた「※ノリP語」を使用するという意味不明さ。
※マンモスうれP とか そういうやつです。死語。
全国の蟹座の男子を失意のどん底に落とした原因です。
順風満帆な学校生活を営みたいなら、自分が蟹座であることを悟られることだけは絶対に避けなくてはなりません。
蟹座バレ最大のピンチはお誕生会。
場合によっては、フルーツバスケットで「蟹座生まれの人!」とあぶり出される危険性もありました。
女の子はどうだったのか!?
80年代を生きた男子小学生はほぼ星座カースト制度を経験しているように思うのですが、当時小学生だった女の子はどうだったのでしょうか?
やはり男子小学生がガキなだけで、女の子はそもそもそんな話をしないのか…💦
虐げられしおとめ座、下剋上の時
おとめ座の黄金聖闘士は、当時かなり人気が高いものでした。
二つ名が「神に最も近い男」という時点で小学生男子の心をくすぐる存在です。
理由は、最上位クラスの強さと中性的な顔立ちを持っていたためです。(特に弟のジャンプを盗み読むお姉さま方に人気でした)
蟹座とは逆に、全国のおとめ座男子の地位を向上させた救世主でした。
「おとめ座でうらやましいなぁ」
同じクラスの鈴木君、あの時君が言ってくれたそのセリフ。
私は今日に至るまで忘れたことはありません・・・。
おとめ座であることに誇りを感じた瞬間だった・・・。
いや、大げさすぎでしょ!?
時代は平成、そして令和へ・・・
星座は映像作品として扱いやすいモチーフです。
そのため、昨今のメディア作品においても様々な作品で使用されています。
- いて座
- しし座
- 乙女座
3つの星座は、時代が変わっても強いキャラに使われやすい印象です。
しかしながら、昨今一つの変化が起きつつあります。
昨今は蟹座が復権しつつある
昨今の映像作品や、星座モチーフ作品では蟹座が強キャラとして描かれることが多くなっているのです!
例としては、
特撮作品「仮面ライダーフォーゼ」におけるキャンサーゾディアーツ
カードゲーム「バトルスピリッツ」における巨蟹武神キャンサード
などが挙げられます。
蟹座復権の理由についてはさまざまな要因が考えられますが、管理人の推察は以下の通りです。
- 80年代虐げられてきた蟹座の男子たちがクリエイターの立場になる年齢になった
- 自分たちが味わった悲しみを、今の子供たちに与えないように敢えて蟹座の設定を強めにした
もちろん、真相は分かりません。
しかし、
自分たちが受けた悲しみを知っているからこそ、次の世代に対して優しくなれる。
これは星座カースト制度でも図ることの出来ない、強さを超えた素晴らしい考え方なのではないでしょうか。
まとめ
- 80年代に聖闘士星矢の影響を受けて、星座カースト制度は発足した
- 蟹座の男子は作品の影響を受けて虐げられた歴史がある
- おとめ座の男子は作品の影響を受けて地位が向上した歴史がある
- かつて虐げられた蟹座の男子がクリエイターとなったことで、昨今の蟹座は地位が向上している傾向にある
今回は80年代に実在した、星座カースト制度についての解説記事となりました。
皆さんもご自分の星座と星座カースト制度を照らし合わせ、時に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
くれぐれも忠告しますが、星座で他人にマウントを取ることは無いように!
これから先、あなたの星座が上位で居られる保証はどこにも無いのですから・・・
それでは次回の順位変動の時にお会いしましょう。